高山市 こると新聞 12月号 飛騨コルト

今月のちょっといい話
変えられないことに対して
すでに起こってしまったことはとやかく文句を言っても変えることはできません。
ならば気にせず次に向かった方が良いと考えるのが良いと思います。
国民的タレントタモリさんのエピソードです。
彼が所有している伊豆の別荘に関するお話です。
この別荘、元々タモリさんがその土地に生えていた10本の古い木を気に入って土地を購入し、その10本の木を生かすように設計したものでした。
古い木を気に入ってそれに合わせた別荘を建てるとは、いかにも、タモリさんらしい発想です。
ある日のこと、この別荘に笑福亭鶴瓶師匠を招待することにしたタモリさん。
この枝をきれいに剪定してもらおうと考えて土地の管理人に木を切っておいてと依頼します。
当日、鶴瓶師匠とともに別荘を訪れたタモリさん。
そこで、信じられない光景を目にします。
なんと勘違いした管理人はこの1本の木をそのまま、まるごと全部切ってしまい、お気に入りだった小木は全て切り株だけになってしまっていたのです。
あ 切ったんだ。
事情を知って驚いた鶴瓶師匠。
あまりにも落ち着いているタモリさんに呆れながら普通怒るでしょと突っ込みます。
その鶴瓶師匠に対してタモリさんはこう言ったそうです。
切っちゃったもんはしょうがない、きちんと説明しない自分が悪かった。
もし自分が怒ることで10本の木が復活するならいくらでも怒ったでしょう。
でも切ってしまったものはしょうがない。
明石家さんまさんに言わせるとタモリさんの切り替えの早さと引きずらない凄さは尋常ではないそうです。
他人の過失や自分の失敗についていくら腹を立ててもいくらくよくよしても起こってしまったことはもう変えようがありません。
怒ったり後悔する暇があったら、とっとと未来に向けた次のコードに移った方が賢い。
変えられない過去に執着しないという考え方を持っていたのですね。
今月のちょっといい話
笑顔のバス
「冷たいお水と、保冷剤と、ハンディファンも持った。よし、行ってくる。」母に声をかけて私は家を出た。我が家から70m程先にあるバス停の前にある集合住宅に住むたっくんは、人懐っこい性格でバスが大好きな4歳の男の子だ。バス停でバスを見るというたっくんの日課に付き添うお母さんとは、いつからか挨拶を交わすようになった。やり取りをするなかで、たっくんが闘病中で赤ちゃんの頃から入院と退院を口返していることを知った。ひょんなことから、夏休み中の5日間、私はたっくんの日課に同行することになった。ほんの15分程のこととはいえ、小さなたっくんがうだつような暑さで体調を崩さないか心配した私は、入念な準備をして臨んだ。そんな心配をよそに、炎天下でもたっくんは、元気にバスに関しての豆知識を話し続け、お目当てのバスが来るとうれしそうにはしゃいだ。つないだ手を通して喜びが伝わってきた。可愛さ、この上なしだ。しかし、5日目はたっくんの口数が少なかった。そして、去っていくバスの後ろ姿を見ながら、「バスのお顔が寂しそうだったね。明日から、たっくん、病院だから。会えないからかな。」と消え入りそうな声で言った。寂しいお顔なのは、たっくんの方なんだね。私はつないでいる小さな手をぎゅっと握った。たっくんを送り届けて自宅に戻った私は、画用紙を出してきて黄緑色のバスの絵を大きく描いた。バスの表情は、もちろん笑顔だ。バスの表情は、もちろん笑顔だ。祈りとエールを込め、丁寧に
仕上げた絵をたっくん宅の郵便受けに黄緑色のリボンが付いた筒状の紙が入っていた。その場でリボンを外すと思いっきり口を開けて笑っているバスの絵が現れた。たっくんが笑ってる!安堵に包まれ、胸が熱くなった。たっくんが戻ってきたら、また笑顔のバスを見に行こう。涼しげな風鈴の音が聞こえた。
今月のちょっといい話
失明する息子が言ったこと
息子の智はね、失明する前に眼圧が上がってね。もう、辛抱強いのに泣きました。お部屋の人がみな寄ってきて、足をさすったり何かしながら「頑張れ」とか「神様に拝んであげる」とか言ってくれました。泣かない子が泣くんですから、相当痛かったと思うんですけど。
智は水を飲まなかったら眼圧は上がらないと信じていて、好きな苺を食べるときでも、これ1個で5㏄分かなとか言いながら。そのうち師長さんが「お願いだから飲んでちょうだい」と言いましたが、水でうがいなどして辛抱していました。智の皮膚はミイラみたいに皺が寄ってね。その後、最後の手術をされたけど、眼圧が上がりきっていてもう手に負えなかったですね。智の入院費用などをたくさん出してくれていた祖父が、智の目が見えなくなったと聞いたら、もう、泣いて、泣いてね。
でも智は、お医者も恨まなかったし、神仏にも不平を言わず、親にもとやかく言いませんでした。そしてね、自分には失明しているのに、祖父が泣いていると聞いたら「お祖父ちゃんに電話をかけるから地下まで連れてって」と言って、病院からこんな電話をしたんです。「お祖父ちゃん、泣いても仕方ないんだよ。するだけのことをしてこうなったんだから。世界で一番偉い先生が診てもダメな時はダメなんだよ」って。
そして「僕はね、いま悲しんで泣いているより、これから先、どういうふうに生きていったらいいかを考える方が大事だと思っているんだよ。お祖父ちゃん、僕は大丈夫だからね」。
祖父はそれを聞いて、余計泣いたと言いました。親が言うのもおかしいですが、この時は私も、すごい子やなあと思いました。
(福島玲子「指点字」考案者・致知2010年11月号より)
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